【2013年9月号(9月11日発行)】
■INDEX
■最新情報
1.韓国のビジネスリーダーが平和促進を向上
2.UNDPとグローバル・コンパクトが国連における持続可能な調達を促進
3.企業以外の参加団体のためのエンゲージメント方針に関するコミュニケーションが2013年10月31日から開始
4.参加状況:新規署名企業・団体、COP、除名
■エンゲージメントの機会
1.「平和のためのビジネス」の発起メンバー
2.「持続可能な農業ビジネス原則」に関するインプットの提供
3.「先住民族の権利に関する国連宣言のビジネス参照ガイド」へのコメント募集
4.更なる機会:CEO水マンデートへの参加など
■注目の出版物
1.『グローバル・コンパクト・サステナビリティ・レポート2013』
2.『つながりをつくる:GRIのG3.1をコミュニケーション・オン・プログレスに活用するために』
3.『グローバル・コンパクト第10原則のために:インテグリティ(誠実性)をもった企業のサステナビリティ』
■イベントへの招待やウェビナー(インターネット上で行われるミーティング)
1.国連グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミット2013(9月19−20日、ニューヨーク)
2.第7回サプライチェーンの持続可能性諮問委員会会合(9月18日、ニューヨーク)
3.2013年PEMEサミット(9月25−26日、ブッレド)
4.第16回国際ビジネスフォーラム:グリーンでインクルーシブなビジネス:持続可能な成長のための市場の拡大と発展(10月23−24日、イスタンブール)
5.次回ウェビナー(2013年9月から10月)
●企業以外の参加団体のためのエンゲージメント方針のコミュニケーション(10月9日および23日)
●ビジネスと人権に関する指導原則(言語:フランス語)(10月16日)
|
■最新情報
1.韓国のビジネスリーダーが平和促進を向上
パン・ギムン国連事務総長訪問時に開催された、グローバル・コンパクト韓国ネットワーク年次CEO朝食会において、韓国のビジネスリーダーは平和を促進するよう職場、市場、および地域社会において取組んでいくことに強い関心を示しました(8月26日、ソウル)。韓国ネットワークは、グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミット(9月19−20日、ニューヨーク)で発足する新たなイニシアチブ「平和のためのビジネス(Business for Peace)」に参加することを表明しました。この新たなイニシアチブは、紛争に影響を受けた地域やハイリスク地域において責任ある事業を実施するよう企業を支援するものです。詳しくは、こちら。
2.UNDPとグローバル・コンパクトが国連における持続可能な調達を促進
国連開発計画(UNDP)およびグローバル・コンパクトは、調達における企業の持続可能性を促進するため、ベンダー支援に関する新たな取組みを発足しました(8月16日)。UNDPおよびグローバル・コンパクトによって提供されたウェブサイト上の教材、広範囲にわたる研修およびガイダンスを通じて、このイニシアチブでは、UNDPの調達する製品およびサービスが持続可能であること、すなわち環境に与える影響が最も少なく、社会に与えるプラスの結果が高まるものであるよう確保することを目指しています。この取組みが発足すると同時に、UNDPの持続可能な調達に関する新方針および「持続可能な調達への実務者ガイド 」が発表されました。
3.企業以外の参加団体のためのエンゲージメント方針に関するコミュニケーションが2013年10月31日から開始
10月31日からコミュニケーション・オン・エンゲージメント(COE)方針が実施され、グローバル・コンパクトに参加する企業以外の団体に対して、そのエンゲージメントを明らかにする取組みが導入されます。方針にはレポーティングのための要素が含まれており、すべての参加企業・団体において透明性や情報開示の取組みを高めることを目指しています。グローバル・コンパクトでは、企業以外の参加団体が新しい方針に習熟するための研修セッションやリソースを提供していきます。
*新方針のオンライン研修に登録するにはこちら(参加を希望する研修日:10月9日 、10月23日)。
4.参加状況:新規署名企業・団体、COP、除名
8月に102企業と24団体がグローバル・コンパクトに参加し、11企業がCOP未提出のため除名されました。今月参加した大企業(雇用者数の多い企業順)として、ウールワース・ホールディングス(南アフリカ), Derichebourg Multiservices (フランス)、DSスミス(英国)、大林組(日本)、インターナショナルSOS (オーストリア)、Fleuryグループ (ブラジル)、韓国外換銀行(韓国)、SANLUIS Rassini (メキシコ)、Danone (ブラジル)、TYPSA (Tecnica y Proyectos S.A.) (スペイン)などがあります。
8月31日現在
|
参加企業:7,721
参加団体:4,007 *団体:企業以外の組織(NGO、大学、企業団体など)
COP提出数:21,913
除名企業数:4,181
|
■エンゲージメントの機会
1.「平和のためのビジネス」の発起メンバー
「平和のためのビジネス(Business for Peace, B4P)」はビジネスリーダーシップを発揮する新たなプラットフォームで、グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットにおいてパン・キムン国連事務総長によって発足されます。職場で、市場で、そして地域社会において、平和を支える民間部門の活動を広げ、深めることを目指します。
企業およびグローバル・コンパクト・ローカル・ネットワークは、「支持声明書」に署名することによりB4Pに参加することができます。その他のステークホルダーも是非このプラットフォームを支持してください。
*詳細は、「平和のためのビジネス」(パンフレット)およびMelissa Powellまで。
2.「持続可能な農業ビジネス原則」に関するインプットの提供
「持続可能な農業ビジネス原則」の発展を目指した「白書」に関するフィードバックの提供にご協力ください。「持続可能な農業ビジネス原則」によって目指すべき成果、例えば、目標を達成するにあたって鍵となる目標や必要な行動などに関する具体的なインプットを期待しています。
*「協議のための質問票 (英語)」を記入の上ご意見をお寄せください。詳細はAdrienne Gardazまで。
3.「先住民族の権利に関する国連宣言のビジネス参照ガイド」へのコメント募集
グローバル・コンパクトは、先住民族の権利とこれら権利を尊重する企業の責任に関して、ビジネスへの注意喚起として、「先住民族の権利に関する国連宣言のビジネス参照ガイド」を作成しています。ガイドでは、諸権利を尊重し支援するための実践的な助言を提供しています。「先住民族の権利に関する国連宣言のビジネス参照ガイド(UNDRIP) 」(第2次草案)が公開されていますので、コメントをお願いします。
*2013年10月7日までに、草案へのコメントを、undrip@unglobalcompact.orgまでお送りください。詳細はこちら、またはMichelle Lauまで。
4.更なる機会:CEO水マンデートへの参加など
過去のブルテンで紹介したもので現在も行われているエンゲージメントの機会はこちら。
■注目の出版物
1.『グローバル・コンパクト・サステナビリティ・レポート2013』
企業の持続可能性の現状を見てみましょう―責任ある実践をその戦略に、事業に、そして文化に組み込むために世界の企業がどのように取組んでいるかについて詳細なレビューを提供しています。グローバル・コンパクトの実施に関する年次調査への回答を基に、報告書では、どこでも、あらゆる規模の―企業がどのように、自社の方針および実践を、持続可能性に向けた今日の課題に適合させているのかについての豊富な見解を提供しています。
*ダウンロードは、こちら。
2.『つながりをつくる:GRIのG3.1をコミュニケーション・オン・プログレスに活用するために』
ガイダンスでは、グローバル・コンパクト参加企業がGRIのG3.1ガイドラインを活用し、自社のCOPをより良くするための方法を紹介し、発展させるもので、G3.1指標とGCアドバンスドの要件の詳細な対応表を掲載しています。(グローバル・コンパクトとGRIによる共同開発)
*ダウンロードは、こちら。
3.『グローバル・コンパクト第10原則のために:インテグリティ(誠実性)をもった企業のサステナビリティ』
世界中のグローバル・コンパクト参加企業および団体からの事例を提示するとともに、腐敗を防止するための努力と組織が直面するジレンマの双方について述べる内容になっています。
*ダウンロードは、こちら。
■イベントへの招待とウェビナー
1.国連グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミット2013(9月19−20日、ニューヨーク)
【招待者のみ参加可】
3年毎に開催されるリーダーズサミットは、国連とビジネスに関する最上級レベルのイベントです。企業の最高責任者が市民社会、政府、および国連の指導者とともに参加します。パン・ギムン国連事務総長が主催するリーダーズサミット「より良い世界の構築」は、企業のサステナビリティのために地球規模で新たに築かれようとしているものを、国連の掲げる不断で普遍的な価値と結び付けることになります。ミレニアム開発目標の2015年達成期限が近づくなか、サミットでは、企業が「ポスト2015」の開発課題を形作り、前進させる場を設けており、企業が前例のないレベルでグローバルな優先課題に貢献するための枠組みを前進しようとするものです。
*リーダーズサミットに関する情報や参加登録についてはメールまで。(登録締切は9月13日)
2.第7回サプライチェーンの持続可能性諮問委員会会合(9月18日、ニューヨーク)
【招待者のみ参加可】
Reed Elsevier氏が議長をつとめるサプライチェーンの持続可能性諮問委員会のメンバーは、サプライチェーンの持続可能性の実現が「ポスト2015」の開発課題を前進する助けとなりうるのかについて議論するために集まります。トレーサビリティの取組みについての初期の成果やサプライチェーンでの腐敗防止のための実践ガイド案など、審議中の案件や新たな案件を検討する予定です。
*詳細はAnita Househamまで。
3.2013年PEMEサミット(9月25−26日、ブレッド)
【招待者のみ参加可】
私たちが望む未来に向けた指導者を育成するための知識、研究、教育および制度に関する新たなアジェンダを創造し続けるため、2013年度PRMEサミットは、PRME署名教育機関の間で取り組まれてきたイノベーションからの学びを共有するフォーラムとなります。サミットでは、本会議として基調講演、パネル、質疑とともに、教育者、ビジネス界、政策立案者、若者および一般のサミット参加者らの声をより多く集めることができるよう円卓会議を設定します。
*PRMEサミットに関する情報や参加登録については、こちら。
4.第16回国際ビジネスフォーラム:グリーンでインクルーシブなビジネス:持続可能な成長のための市場の拡大と発展(10月23−24日、イスタンブール)
【招待者のみ参加可】
グローバル・コンパクトおよびドイツ国際協力公社(GIZ)が共催する第16回国際ビジネスフォーラム(IBF)では、途上国および新興国において持続可能なビジネスモデルを促進、発展および向上するため、ビジネス、政府、および市民社会の間で対話や知識の共有を促進することを目指します。このイベントでは、グリーンでインクルーシブなビジネスモデルに焦点をあて、その分野において既に先進的な組織、そして経済、社会、環境上の目標をビジネスモデルのなかでどのように結び付けるか学びを希望する組織を対象としています。起業家らは、フォーラム前またはフォーラム中の研修およびセミナーに参加することができます。企業関係者はまた「CHANGINGマーケット賞」へ是非申し込んでください。この賞は、環境を配慮した事業を構築し、貧困層(訳者注:年間3000ドル以下の収入の人々)に対する影響を及ぼしている企業を表彰するものです。
*「CHANGINGマーケット賞」のウェブサイトは、こちら。
*詳細は、ウェブサイトまで。出席を希望する場合はIBFチームまで。
5.次回ウェビナー(2013年9月から10月)
【どなたでも参加できます】
●企業以外の参加団体のためのエンゲージメント方針のコミュニケーション(10月9日および23日)
●ビジネスと人権に関する指導原則(言語:フランス語)(10月16日)
■イベント・カレンダー
9月
国連グローバル・コンパクト・リーダーズサミット2013(9月19−20日、ニューヨーク)
2013年度PRMEサミット(9月25−27日、ブレッド)
10月
企業以外の参加団体のためのエンゲージメント方針のコミュニケーション(10月9日、オンライン)
ビジネスと人権に関する指導原則(言語:フランス語)(10月16日、オンライン)
第16回国際ビジネスフォーラム:グリーンでインクルーシブなビジネス:持続可能な成長のための市場の拡大と発展(10月23−24日、イスタンブール)
企業以外の参加団体のためのエンゲージメント方針のコミュニケーション(10月23日、オンライン)
11月
第3回PRME 中東・北アフリカ地域フォーラム(11月9−11日、ドバイ)
第4回PRMEアジアフォーラム(11月14−15日、マニラ)
第3回PRMEオーストラレーシア地域フォーラム(11月19−20日、ハミルトン)
|
▲上記イベントの詳細についてはウェブの「イベント・カレンダー」から。
|
|