【2013年12月号(12月06日発行)】
■INDEX
■最新情報
1.Caring for Climate が気候変動問題への解決をともに創るためのビジネス・フォーラムを発足
2.ビジネスが腐敗防止を今後の開発課題に組み入れるよう政府に働きかけ
3.グローバル・コンパクトの改正ロゴ方針が2014年1月から発効
4.グローバル・コンパクトがラテンアメリカの公共政策に関する特別アドバイザーを任命
5.証券取引所が企業のサステナビリティを強化するさらなる役割の引受
6.水道配水網解決がSustainia Awardを受賞
7.ローカル・ネットワーク最新情報
●地域会合―米州で会合
●地域会合でのネットワークの集結―欧州
●韓国でのグローバルCSR会議で「ポスト2015」ビジネス・エンゲージメント枠組を歓迎
8.参加状況:新規署名企業・団体、COP、除名
■エンゲージメントの機会
1.オスロ「平和のためのビジネス」賞へのノミネート要請
2.更なる機会:CEO水マンデートへの参加など
■注目の出版物
1.Caring for Climateビジネス・フォーラムで発表された新たな出版物
●『気候変動対策における責任ある企業エンゲージメントのためのガイド』
●Caring for Climate進捗報告書2013
2.『国連先住民族の権利に関する宣言のビジネス参照ガイド』
3.
『人権とビジネスのジレンマ・フォーラム』
■イベントへの招待やウェビナー(インターネット上で行われるミーティング)
1.第6回女性のエンパワメント原則会合:ジェンダー平等とグローバルな雇用課題(3月5−6日、ニューヨーク)
2.次回ウェビナー(2013年12月から2014年1月)―どなたでも参加できます
●法の支配を支援するためのビジネス行動―ミャンマーにおける事例(12月17日)
●グローバルなサプライチェーンのトレーサビリティ:目標と課題(1月 日程未定)
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■最新情報
1.Caring for Climate が気候変動問題への解決をともに創るためのビジネス・フォーラムを発足
グローバル・コンパクト、国連気候変動枠組条約事務局(UNFCC)、および国連環境計画(UNEP)はCaring for Climateビジネス・フォーラムを発足させました(11月19−20日、ワルシャワ)。締約国会議の公式行事の一環として、フォーラムでは気候変動の解決策をともに生み出すため民間セクターが初めて公的セクターとともに参加しました。COP19/CMP9と同時開催となり、ビジネス・フォーラムは、気候変動に関する企業のイノベーションをより大きな規模でもたらし、政府に気候変動政策への姿勢を大いに高める(ambition)よう働きかけ、協力を促進することに貢献しました。
*ビジネス・フォーラムの詳細は、こちら。
2.ビジネスが腐敗防止を今後の開発課題に組み入れるよう政府に働きかけ
第5回国連腐敗防止条約(UNCAC)締約国会議に際し、企業は政府に対し、グッド・ガバナンスおよびアカウンタビリティを「ポスト2015」開発課題の重要項目にするよう求めました(11月26日、パナマシティ)。一新されたBusiness Call to Actionが発足し、民間セクターの腐敗防止に対する挑戦をリードしようとする意欲を示すとともに、企業と政府が持続可能な発展を支援するために協力するロードマップを提供します。
*The Call to Actionの詳細は、こちら。
3.グローバル・コンパクトの改正ロゴ方針が2014年1月から発効
2014年1月1日に、グローバル・コンパクトの改正ロゴ方針が発効します。この改正は、企業により作られた”We support the Global Compact”ロゴの使用許可を検討する際の要件を明らかにするものです。改正の発効にともない、”We support the Global Compact”ロゴを使用するための要件として、参加企業が過去12ヵ月間にグローバル・コンパクト基金に寄付していることが加わります。COP限定ロゴは引き続きダウンロードすることが可能ですし、国連グローバル・コンパクト事務所の許可なしに参加企業・団体のCOPに使用することができます。
*2014年1月1日に発効する改正ロゴ方針は、こちら。
4.グローバル・コンパクトがラテンアメリカの公共政策に関する特別アドバイザーを任命
Dante Pesce氏は、2014年1月着任のラテンアメリカにおける公共政策に関する特別アドバイザーとして、このたびグローバル・コンパクトから任命されました。その役割は、当該地域のローカル・ネットワークに対し、そして要請がある場合には地域センターに対し、各国の公共政策過程における組織の認知度、影響、および関係構築する能力を高めるための機会を明らかにする支援を行うことです。Pesce氏は、ラテンアメリカにおける企業のサステナビリティの分野で、長年に渡り、様々な経験を持っています。その役割によって、企業のサステナビリティ戦略と公共政策の重なり合う部分に価値が加わります。
5.証券取引所が企業のサステナビリティを強化するさらなる役割の引受
国連持続可能な証券取引所(SSE)イニシアチブがNASDAQ証券取引所でクロージング・ベルを鳴らしました(11月27日、ニューヨーク)が、イニシアチブでは、サステナビリティに関する開示を促進する際の証券取引所の役割に関する新たな研究とガイダンスを推進しています。SSEは、証券取引所が企業の透明性と持続可能性のパフォーマンスをどのように促進することができるのかを解明する国連の取り組みであり、持続可能な企業戦略を推進する新たな研究を活用するための交流を進めています。
*詳しくは、こちら。
6.水道配菅網の解決がSustainia Awardを受賞
Sustainia Award 2013は、地球規模のサステナビリティに関するイノベーション(革新)を表彰するもので、1000人を越える観客の前で発表されました(11月7日、コペンハーゲン)。アーノルド・シュワルツェネッガー氏が司会をつとめ、配水ロスを減少させる技術を称え、イスラエル企業TaKaDuに賞が贈られました。無駄を減らすために、そのイノベーションを通じて、水道配菅網がモニターされ、供給側は水漏れ、水道管破裂、その他の不測の事態について警告を受けます。
*詳しくは、こちら。
7.ローカル・ネットワーク最新情報
●地域会合―米州で会合
ローカル・ネットワークの地域会合―米州での会合が、ラテンアメリカおよびカリブ諸国グローバル・コンパクト・ビジネス・フォーラムとともに開催されました(11月5-6日、メデリン)。GRIのG4レポーティング枠組、パートナーシップのキャパシティ・ビルディング(能力開発)、およびメディアとの関係に関する研修セッションが行われました。参加者は、「ポスト2015」ビジネス・エンゲージメント枠組の要素を追求し、枠組を戦略計画のなかに組み込むことに合意しました。ローカル・ネットワークは、リーダーズサミットで発表された新たな出版物や課題別のプラットフォームとともに、コミュニケーション・オン・エンゲージメント(COE)方針など新たな展開についてグローバル・コンパクト事務所から説明を受けました。ラテンアメリカおよびカリブ諸国のグローバル・コンパクト支援センターはその取り組みを発表しました。
*詳しくは、こちら。
●地域会合でのネットワークの集結―欧州
グローバル・コンパクト・ローカル・ネットワークの地域会合―欧州では、リーダーズサミットからの成果および「枠組」の発表に焦点を当てました(11月20-22日、マドリード)。代表者らは「枠組」に関する議論を行い、新しい枠組を次の戦略策定プロセスの基礎として用いることに合意しました。また、新たな課題別プラットフォーム、エンゲージメントの機会およびグローバル・コンパクト・ビジネス・パートナーシップハブが、「ポスト2015」開発課題に貢献するための方法として紹介されました。最近発足した企業以外の参加団体のためのCOEについても議論されました。
*詳しくは、こちら。
●韓国でのグローバルCSR会議で「ポスト2015」ビジネス・エンゲージメント枠組を歓迎
第2回グローバルCSR会議2013は、「アジアにおける企業課題:持続可能な未来の構築の一方でリスクを管理する」をテーマとし―グローバル・コンパクト韓国ネットワーク、Ethics and Compliance Office Association、KMACの共催―特に若年層および女性の参画の重要性を強調しながら、企業のサステナビリティの今後に焦点を当てました(11月12日、ソウル)。韓国元首相で国連総会第56会期の議長を務めたハン・スンス大使が議長を務め、2日間の会議では600を越える企業トップ、政府、国連職員、市民社会指導者および若者がアジア地域から集まりました。
*詳しくは、こちら。
8.参加状況:新規署名企業・団体、COP、除名
11月に129企業と25団体がグローバル・コンパクトに参加し、28 企業がCOP未提出のため除名されました。今月参加した大企業(雇用者数の多い企業順)として、Bankia (スペイン)、Lojas Americanas (ブラジル)、DBL グループ (バングラデシュ)、Grupo Argos (コロンビア)、B2W Digital (ブラジル)、IPS Universitaria (コロンビア)、Supreme.(アラブ首長国連邦)、Securitas Chile (チリ)、OMS Synergie (フランス) 、Empresa Publica Metropolitana de Agua Potable y Saneamiento (エクアドル).などがあります。
11月30日現在
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参加企業:7,903
参加団体:4,094 *団体:企業以外の組織(NGO、大学、企業団体など)
COP提出数:23,367
除名企業数:4,223
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■エンゲージメントの機会
1.オスロ「平和のためのビジネス」賞へのノミネート要請
グローバル・コンパクトの「平和のためのビジネス」プラットフォームはオスロ「平和のためのビジネス」賞と協力し、企業と社会の長期的成功を生み出した個別企業リーダーのコミットメントを毎年発表します。ローカル・ネットワークは、平和の推進に大きな貢献をした参加企業をノミネートしてください。
* 要件に基づきノミネートを検討する際は、自国・地域のローカル・ネットワークに連絡をしてください。詳細は、Jeffrey Frenchまで。ノミネートは12月20日まで受け付けます。
2.更なる機会:CEO水マンデートへの参加など
過去のブルテンで紹介したもので現在も行われているエンゲージメントの機会は、こちら。
■注目の出版物
1.Caring for Climateビジネス・フォーラムで発表された新たな出版物
●『気候変動対策における責任ある企業エンゲージメントのためのガイド』
実効的な気候変動対策の創造のため政府関係者に対し企業が積極的で建設的なインプットを提供するよう期待する基本的なところを示しています。ガイドは、バリューチェーンにおける廃棄物削減や効率向上といったサステナビリティへの取り組みの諸論点と企業の政策的立場とを結びつけるものです。(UNGC、UNEP、UNFCCC、WRI、CDP、WWF、Ceres、The Climate Groupによる共同開発)
*ダウンロードは、こちら。
●Caring for Climate進捗報告書2013
Caring for Climateイニシアチブへの参加に見られる傾向、例えば2011年の企業による排出パフォーマンスなどを検討するとともに、Caring for Climateリーダーシップ・ステイトメントの全署名企業により承認された5つのコミットメントについて企業の進捗を検討しています(UNGCとDeloitteによる共同開発)。
*ダウンロードは、こちら。
2.『グローバル・コンパクト・サステナビリティレポート2013』
企業の間に先住民族の権利に関する理解を高めるため、そしてこれら諸権利を尊重し、支援するための実践的な助言を提供することを目的としています。
*ガイドのダウンロードは、こちら。
*実践に関する補足資料のダウンロードは、こちら。
*追加資料ののダウンロードは、こちら。
3.『人権とビジネスのジレンマ・フォーラム』
人権実現にあたりリスクの高い地域で事業や、サプライチェーン、物流ネットワークを有する多国籍企業のためのマルチステークホルダーによるオンラインのプラットフォームです。シナリオに基づいた研修ツールが、新たに「治安部隊と人権」および「ジェンダー平等」について完成し、発表されました。これらのツールは、最初に考慮しなければならない取り組み、ステークホルダー分析、潜在的な取り組みの費用対効果分析、およびジレンマはどう避けうるのかについての考慮について言及しています。
*フォーラムは、こちら。
■イベントへの招待とウェビナー
1.第6回女性のエンパワメント原則会合:ジェンダー平等とグローバルな雇用課題(3月5−6日、ニューヨーク)
【招待者のみ参加可】
第6回女性のエンパワメント原則(WEPs)年次会合、ジェンダー平等とグローバルな雇用課題、では、女性のための雇用機会の増加および強化、および働きがいのある人間らしい仕事へのアクセスの拡大に関する企業戦略、経験、および課題に焦点をあてます。CEOによる署名は世界で600を越え、WEPsは、UNウィメンとグローバル・コンパクトの共同の取り組みとして、企業が職場、市場、地域社会において女性の地位を高め、女性をエンパワメントするためのロードマップを提供します。
*詳細または出席に関心がある場合はDzana Ferhatbegovicまで。WEPsを支持するCEOステイトメントに署名した企業のための早期登録は12月から始まります。詳しくは、こちら。
2.次回ウェビナー(2013年12月から2014年1月)
【どなたでも参加できます】
●法の支配を支援するためのビジネス行為―ミャンマーにおける事例(12月17日)
●グローバルなサプライチェーンにおけるトレーサビリティ:目標と課題(12月11日)(終了、次回は1月8日)
■イベント・カレンダー
12月
第13回第10腐敗防止原則に関するグローバル・コンパクト作業部会会合(12月9−10日、ニューヨーク)
法の支配を支援するためのビジネス行為―ミャンマーにおける事例(12月17日、オンライン)
2014年
1月
グローバルなサプライチェーンにおけるトレーサビリティ:目標と課題(日程未定、オンライン)
アフリカ民間セクターフォーラム2014:食料危機および農業に対する企業の取り組み(1月29日、アディスアベバ)
2月
ローカル・ネットワーク地域会合アフリカ/中東・北アフリカ(2月21-22日、アクラ)
ローカル・ネットワーク地域会合アジア/オセアニア(詳細未定)
3月
第6回女性のエンパワメント原則会合:ジェンダー平等とグローバルな雇用課題(3月5−6日、ニューヨーク)
4月
CEO水マンデート・マルチステークホルダー作業会議(日程未定、リマ)
子どもの権利とビジネス原則―年次会合(日程未定、ナイロビ)
6月
民間セクターフォーカル・ポイント会合および年次ローカル・ネットワークフォーラム(6月10-12日、アディスアベバ)
8月
CEO水マンデート・マルチステークホルダー会議(世界水週間において)(日程未定、ストックホルム)
9月
国連民間セクターフォーラム(日程未定、ニューヨーク)
11月
Caring for Climateビジネス・フォーラム(日程未定、リマ)
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▲上記イベントの詳細についてはウェブの「イベント・カレンダー」から。
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